RYT200のティーチャートレーニングなどを受けて、自分がヨガの先生になってしまうと、途端に自分の練習をしなくなる人が多い。
ヨガを教えるという方向に重点が移ると、自分のための練習がおろそかになってしまう。
だけど、ヨガ業界に20年いる私の見る限り、自分自身の練習を怠る人は、生徒さんがいずれ離れていく。
これは私自身への戒めのことばでもある。
常に練習を続けることの大切さ。
今やヨガ講師を育成する立場にある私も、ちゃんと先生について練習を見てもらう必要がある。

ヨガを始めた当初(もう20年前…)チャレンジしたけど、続かなかったアシュタンガヨガ。
もともと体力もあまりないし、骨格や筋肉に恵まれているわけでもない、むしろ運動が苦手な文科系超インドア女子。
肉体的な要素多めのアシュタンガヨガは、この20年のうち、チャレンジしては何度も挫折していた。
ずっと苦手意識を持っていたけど憧れも持ち続けていたアシュタンガヨガ。
ある時、アシュタンガヨガを日本に広めた第一人者のケンハラクマ先生に直接教えを乞う機会に恵まれた。
その時、「アシュタンガヨガを続けると願い事がなんでも叶うようになるよ」ということをおっしゃっていた。
当時は、今思うととんでもなく酷いダメンズと別れたばかりで、それでも復縁したいと思っていた私は、
そのことばにすがるしかなかった。
ケン先生のレッスンを受けた翌朝、家から一番近いアシュタンガヨガのマイソールクラス(自主練習)をやっているシャラの門を叩き、
そこでイギリス人の女性のアシュタンガ講師の下で練習することになった。
彼女が祖国に帰り、次の先生がやってきて、オーストラリア人の男性の先生に習って、しばらくの間、マイソールは続けていた。
だが、失恋後メンタル最悪の状態から抜け出せず、願い事も叶わず。
日中はOLとして事務仕事、夕方からはホットヨガ講師、そして早朝からのマイソールという生活は限界に。
顔色がグレーになってきて、「あ、これはアカン。何か手放さないと…」という時に、
やっぱりアシュタンガの練習から離れてしまった。
そんなこんなで、アシュタンガは大変なヨガ…という印象を持ったまま、
ハタヨガ(という流派の)ヨガ講師として、ヨガの仕事だけに専念し、自分でスタジオを構えるまでになった。
アシュタンガヨガでなくても、様々な流派のヨガはあるし、いろんなタイプのヨガを経験してきた。
それでいいと思っていた。今もある意味そう思っているけど…。
コロナ禍、リアルレッスンがなくなり、オンラインでのヨガレッスンが台頭してきた頃、
ハワイでアシュタンガヨガのスタジオを経営されているキャシー・ルイーズ先生が
日本人の生徒向けにオンラインでレッスンをしてくださることを知り、早速申し込んだ。
キャシー先生とは、コロナ前に来日されていた時にヨガ通訳としてつかせていただき、何度か一緒にお仕事をしていた。
なので、ごあいさつ程度に1回レッスンを受けるだけ、というつもりだった。
アシュタンガヨガのワークショップの通訳はするけど、自分はアシュタンガを練習していたわけではなかった。
オンラインでのレッスンは、コロナ時の暫定的な場だと思っていた。
アシュタンガへの苦手意識がある私は、続くわけないとはなから自分に期待なぞしていなかった。
これが2021年1月の頃。
キャシー先生のレッスンは、いつも楽しさや笑い、やさしさ、愛情に満ちていて、
苦手だけどもうちょっとだけ練習を続けよう、という気持ちにさせてくれた。
アシュタンガが苦手な自分でも、練習していいんだと、自然と思わせてくれた。
それ以降、現在に至るまで、ほとんど毎週、土曜の朝はハワイと日本をオンラインでつなぎ、アシュタンガの練習を続けている。
週1回だけ。
気が向いた時は、YouTubeのLEDで週2回。
柔軟性だけでは適わない、肉体を強化していく要素がそこにはあり、それが私には必要。
今の私にはこのペース、このアシュタンガへの距離感が合っているのかもしれない。
かれこれもう5年は続いているから。
アシュタンガの土曜日以外は、自分でハタヨガや瞑想、プラナヤマの練習。
そして土曜はちゃんと先生に見てもらえる練習。
やはり、ヨガの前では一生涯生徒であり続ける。












