Mantraマントラを唱えることに対して、Mayの思い

最近のレッスンではマントラを

唱えることが多くなった。

週3回のレッスンでは、毎週ひとつ

マントラを取り上げて紹介し、

一緒に唱えてもらっている。

以前、スポーツクラブやスタジオで

ヨガレッスンを提供していた時は

ほとんど唱えていなかった。

数年前は、クラブ側からマントラや

サンスクリット語でのポーズ名を

いうことすら禁止されている場合も。

宗教的に受け取られそうな部分は

極力排除し、オウム真理教事件の

記憶がまだ世間にあったので、

「ヨガって怪しい」と思われないよう

気を使っていたのは間違いない。

だが、ここ最近はヨガに対する

イメージも変わりつつあり、

世間一般にそれなりに正しく

理解され始めていると感じていて、

レッスンでマントラを唱えることに

May自身が抵抗がなくなってきた。

「マントラの心地よさを伝えたい」

といつも、心の底から言っていた

身近な友人で、同じヨガ講師の一人

が亡くなり、彼女の意思を継ぎたい

という気持ちも少なからずある。

マントラって、声のヨガ。

サンスクリット語の詩のような

音の連なりを、声に出して

唱えるだけで、目の前の世界がほんの

少し変化する不思議なことば。

意味が分かっていなくても、

正しい音で唱えると、その効能は

私たちにダイレクトに影響し、

身体や心が元気になってくる。

小鳥を小さな部屋に入れて、

命を封じるマントラを聞かせると

心拍が停止し、死んでしまう。

その鳥に、また別のマントラを

聞かせると鼓動がよみがえり、

息を吹き返す、という科学的

実験も証明されているという。

とってもパワフルなマントラの

力を、自分の生活に取り入れない

手はないよね。

歌うことが好きな人や、

読経で心の落ち着きを感じる人は

きっとマントラが好きになるよ。