「慈悲の瞑想」で起こる内的葛藤のお話。(まぁまぁ長いです)

7月から朝6:40～7:00の20分間

「朝の呼吸と瞑想」の週3回の

継続的なレッスンをオンラインで

行っています。

このクラスは文字通り

「呼吸と瞑想」のみですので、

ヨガのポーズ(アサナ)の練習はなし。

プラナヤマという呼吸法、調気法と

ダーラナとディヤーナという瞑想を

行うレッスンなんです。

そして今月は、毎週金曜日には

「慈悲の瞑想」(Metta Meditation)

を行っています。

実はこの瞑想法は、

一連の文言を唱えるだけ、なんです。

ですので、比較的行いやすい瞑想法

と言えるのですが、

この瞑想法がもたらす効果は絶大！

マインド、思考、感情、こころ

に強く働きかけます。

最初は、実際に自分の本心からそう

思えなくても、とにかく言葉にして

唱えてみる。

日本には「言霊」という考え方が

あるように、いつかそれが現実の

ものとなる日が来るはずです。

その文言は、こちらです。

これを字面で読んでいるうちは

あまり感じないかもしれませんが

実際にご自分で声に出して言って

みてください。

「私の嫌いな人が…」

「私を嫌っている人が…」

のところで、抵抗感を覚える人が

多いのです。

だけど、その前の節の

「生きとし生けるものが…」

の中には、私の嫌いな人も、私を

嫌っている人も含まれているはず。

なのに「生きとし生けるもの…」を

唱えるのに抵抗がなかったという

ことは、無意識のうちに

その対象を排除していることに

気づかされるのです。

もちろん、なかなか綺麗事だけで

生きていけない、私たち。

「私が嫌いな人」「私を嫌っている人」

の節の方が、自分の本心を揺さぶられ

「生きとし生けるもの」の節の方が

上っ面の言葉になっているのでは

ないだろうか、と思うわけです。

この瞑想をお伝えしていると、

「私には嫌いな人なんていません。」

という方もいます。

指導者の立場からすると

まだまだ自分と向き合えていない

んだなぁと感じます。

本当の自分と向き合う準備が

整ったとき、この瞑想の意味が分かる

日が来ると思います。