おはようございます!想い出つながる朝8時!
江坂・May Yoga Studio主宰のMayです!
もう10年くらい前のことだろうか
忘れられない岐阜での思い出がひとつある。
ヨガの短期トレーニングで大阪から出向いた私は
当然ながら何泊分かの衣類や荷物、
ヨガマットを背負って、帰宅の途に、在来線に乗っていた。
程よく混んだ車内の席は埋まっていて、
もたれかかれるような壁側に立とうも空いておらず、
つり革にもつかまれないような位置に立っていた。
トレーニング後だったから身体も疲れていたけど、
揺れに備えて、脚を踏ん張って立ってないといけなかった。
その時、電車の扉と座席の間でちょうど90度になっている
所に立っていたおっちゃんと目が合った。
優しい表情のおっちゃんは、私の荷物と疲れた顔を見てか、
「立つ場所代わろうか?」という視線を送ってくれた。
私がちょっとにこっとすると、その場所に私を促すように
おっちゃんは場所を移動してくれた。
おかげで背中を壁に付けてもたれかかることができ、
荷物を足下に降ろすことができて、
とっても身体が楽になった。
しばらく電車は走り、私より先の駅で
そのおっちゃんが降りるようであった。
降りる直前、私は、「ありがとうー!」と心の中で言いながら
おっちゃんの方を見た。
おっちゃんもこっちを向いて、また目を合わせてくれて、
「いい旅をね、岐阜楽しんでってね」と
言ってくれているように感じた。
一切ことばを交わしたわけではない。
ただ目が合っただけ。
だけど、そのおっちゃんと、一瞬のうちにたくさんの
やりとりをした思い出。
優しさをもらった思い出。
ただそれだけの話。